この記事の要約
- 工務店・リフォーム会社のサイトで、成果を決めるのは施工事例です。他の要素より優先してください。
- 大事なのは事例の「数」ではなく「載せ方」です。ビフォーアフター、費用、工期、お客様の要望。この4点が揃うと問い合わせが変わります。
- 公開後に自分で事例を追加できる形で作ってください。ここを外すと、1年後に差が出ます。
- 費用の目安は30万〜80万円。ページ数より「事例を蓄積できる仕組み」に予算を使うべきです。
- 建設業許可番号は必ず明記してください。信用の裏付けとして機能します。
- 施工事例の掲載にはお施主様の許諾が必要です。制作前に確認を始めてください。
- 補助金を使えば最大30万円の補助が受けられます。
結論:施工事例がすべてです
工務店やリフォーム会社のホームページで、何を最も重視すべきか。
施工事例です。他のどの要素よりも優先してください。
理由は単純です。依頼者は「どんなものを作る会社か」を見たいからです。
会社の理念も、スタッフ紹介も、対応エリアも必要な情報です。しかし依頼を決める瞬間に効くのは、「この会社が実際に建てた家」「この会社が実際に直した水回り」を見たときです。
私は札幌でWEB制作をしている個人事業者です。この記事では、工務店・リフォーム会社のサイトで何を優先すべきか、他業種と何が違うかをお伝えします。
なぜ施工事例が決め手になるのか
高額かつ、失敗できない買い物だからです
新築なら数千万円、リフォームでも数十万円から数百万円。人生でも大きな支出です。
しかもやり直しがききません。だからこそ依頼者は、時間をかけて慎重に調べます。
言葉より写真のほうが速く伝わります
「丁寧な施工を心がけています」と書いても、伝わりません。誰でも書けるからです。
一方、実際の施工写真は嘘がつけません。仕上がりの質、デザインの傾向、対応できる規模。写真1枚で伝わる情報量が、文章とは比較になりません。
「自分の家に近い事例」を探しています
ここが重要です。依頼者は漠然と事例を見ているのではありません。
「うちと似た条件の事例はあるか」を探しています。
- 築40年の戸建てのリフォーム
- マンションの水回りだけの改修
- 2世帯住宅への改築
- 店舗の内装工事
自分の状況に近い事例が見つかれば、「この会社ならうちも任せられる」と判断できます。逆に見つからなければ、対応できるのか分からず離脱します。
施工事例の「載せ方」
ここが本題です。事例を並べるだけでは足りません。
載せるべき4つの情報
1. ビフォーアフターの写真
リフォームなら必須です。変化が分かることが価値だからです。
アフター写真だけでは、どれだけ改善したかが伝わりません。工事前の状態があってこそ、技術が伝わります。並べて配置すると、変化が一目で分かります。
2. 費用
もっとも見られる情報のひとつです。「このくらいの工事で、いくらかかるのか」を知りたがっています。
正確でなくて構いません。「約180万円」「150〜200万円」で十分です。
金額を出すと安い業者に流れると心配されますが、実際は逆です。金額が分からないと、そもそも相談されません。
3. 工期
「約2週間」「1ヶ月半」。生活への影響を判断する材料になります。仮住まいが必要かどうかにも関わる、重要な情報です。
特にリフォームでは、住みながらの工事になるため、期間は重大な関心事です。
4. お客様の要望と、どう応えたか
これが最も差がつく部分です。
「収納が足りないというご要望に対し、階段下と床下を活用しました」
「冬の寒さがつらいとのことで、断熱と窓の改修を優先しました」
課題と解決を書くと、単なる写真が提案の証明になります。
分類できるようにする
事例が増えると、目当てのものが探せなくなります。最初から分類を設計してください。
分類の軸は、依頼者が探す基準に合わせます。
- 工事の種類……新築/全面リフォーム/水回り/外壁・屋根/内装
- 建物の種類……戸建て/マンション/店舗
- 費用帯……100万円未満/100〜300万円/300万円以上
- エリア……札幌市内の区など
すべてを用意する必要はありません。「工事の種類」と「費用帯」の2軸があれば十分に機能します。
数より、1件あたりの密度
写真1枚だけの事例が50件並んでいるサイトより、写真5枚と説明がある事例が10件のほうが効果的です。
最初は5〜10件で構いません。そこから増やしていってください。
公開時に事例が3件しかないなら、それでも公開すべきです。「事例が揃ってから公開しよう」と考えていると、いつまでも公開できません。実際、その状態で1年以上止まっている会社を見てきました。公開してから増やすほうが、はるかに早く成果が出ます。
自分で事例を追加できる形にしてください
これは制作時の最重要ポイントです。
なぜ重要なのか
工務店のサイトは、公開時点が最も弱く、時間とともに強くなります。事例が積み上がるからです。
しかし追加のたびに制作会社へ依頼していると、1件5,000円としても年12件で6万円。手間も時間もかかり、結局更新が止まります。
実際、「施工事例」が3年前で止まっているサイトを数多く見ます。もったいない状態です。
WordPressで作ってください
管理画面から、写真をアップロードして文章を打ち込むだけで事例を追加できます。ブログを投稿するのと同じ操作です。
依頼時に必ず確認してください。
- 「施工事例は自分で追加できますか」
- 「分類(カテゴリ)も自分で選べますか」
- 「操作方法を教えてもらえますか」
ここを曖昧にすると、更新のたびに費用が発生する構造になります。
スマートフォンから投稿できると理想的です
現場で写真を撮り、その場で下書きを作れる。この形にしておくと、更新が続きます。
「事務所に戻ってパソコンで作業」だと、後回しになりがちです。続けられる仕組みかどうかで判断してください。
実際の運用では、現場で写真を上げて下書き保存し、事務作業の時間にまとめて文章を整える、という流れが定着しやすいです。写真さえ入っていれば、後から書けます。逆に写真がないと、記憶が薄れて書けなくなります。
写真をどう用意するか
事例が命である以上、写真の質は成果を左右します。
プロに頼むべきか
すべての事例をプロに撮ってもらう必要はありません。費用が現実的ではないからです。
おすすめは使い分けです。
- 看板になる事例3〜5件……プロに撮影を依頼(3万〜15万円)
- それ以外……スマートフォンで自社撮影
トップページや主要ページに使う写真だけ質を上げれば、サイト全体の印象は十分に整います。
自分で撮るときの4つのコツ
1. 明るい時間に撮る。照明だけの室内は暗く写ります。日中、カーテンを開けて撮ってください。
2. 部屋の角から撮る。広く見えます。中央から撮ると狭く写ります。
3. 水平を意識する。柱や窓枠が傾いていると、素人写真に見えます。スマートフォンの水平表示機能を使ってください。
4. 同じ位置からビフォーアフターを撮る。これが最重要です。角度が違うと比較になりません。
ビフォー写真を撮り忘れないでください
いちばん多い失敗です。工事が終わってから「そういえば施工前を撮っていない」となります。
現地調査のときに必ず撮影することを習慣にしてください。使わなくても損はありません。
掲載許諾について
ここは慎重に進める必要があります。
必ず事前に確認してください
個人宅の施工事例は、お施主様の許諾なく公開できません。
後から連絡すると断られることが多いため、契約時または着工前に確認するのが確実です。
許諾を得やすくする工夫
「掲載してもいいですか」と聞くと構えられます。次のように条件を示すと、承諾を得やすくなります。
- 住所は「札幌市◯区」までの表記にとどめる
- お名前は「S様邸」など、イニシャルにする
- 掲載前に写真を確認していただく
- 後から削除の依頼にも応じる
契約書に掲載可否のチェック欄を設けておくと、毎回の確認が楽になります。
許諾が得られない場合
部分的な写真なら可能なこともあります。「キッチンだけ」「外観は載せない」といった形です。
それも難しい場合は、無理をしないでください。掲載できる事例だけで十分です。
なお店舗や事業所の工事であれば、施主が事業者のため許諾を得やすい傾向があります。相手にとっても宣伝になるからです。個人宅で許諾が集まりにくい場合、こうした案件から事例を増やすという方法もあります。
施工事例以外に必要なもの
建設業許可番号
必ず明記してください。信用の裏付けとして機能します。
許可が不要な規模の工事のみを行っている場合も、加入している保険や保証制度があれば記載してください。
対応エリア
「札幌市全域」だけでなく、区名まで書いてください。「札幌市中央区 リフォーム」といった検索に対応できます。
近郊まで対応しているなら、江別市、北広島市、石狩市なども明記します。対応できない地域も書いておくと、範囲外からの問い合わせに対応する手間が減ります。
費用の目安
工事内容ごとの目安を出してください。
- キッチン交換 80万円〜
- 浴室改修 100万円〜
- 外壁塗装 100万円〜
- 全面リフォーム 500万円〜
「現地調査のうえお見積り」だけでは、問い合わせのハードルが高すぎます。
お問い合わせから工事完了までの流れ
初めてリフォームする方は、手順を知りません。「相談したらすぐ契約させられるのでは」という不安もあります。
相談、現地調査、見積り、契約、着工、完成、アフター。各段階を明示すると、問い合わせの心理的な壁が下がります。
アフターサービスと保証
工事後の対応は、依頼先を選ぶ重要な基準です。定期点検の有無、保証期間、緊急時の対応。ここを明記してください。
特に「工事後に何かあったとき、誰に連絡すればいいか」が分かる状態にしておくと安心されます。高額な工事ほど、この点を重視されます。
スタッフ紹介
優先度は施工事例より下がりますが、あると効果的です。
依頼者にとって、自宅に人が出入りすること自体が不安だからです。誰が来るのかが事前に分かると、その不安が和らぎます。
業態ごとに、見せ方が変わります
同じ建築・住宅系でも、訴求すべき点は異なります。
注文住宅の工務店
見せるべき:設計思想と暮らしの提案
依頼者は数千万円の判断をします。事例写真に加えて、「なぜこの設計にしたか」を語ってください。
間取り図を載せると理解が深まります。断熱性能や耐震等級といった数値も、判断材料として有効です。
札幌なら断熱性能と暖房費が決定的な関心事です。「冬の光熱費が◯円下がりました」という情報は、他のどんな訴求より強く響きます。
リフォーム専門
見せるべき:ビフォーアフターと費用帯
注文住宅と違い、検討期間が短く、費用感が判断の中心になります。
「キッチンだけ」「浴室だけ」といった部分工事の事例を、費用とセットで並べてください。依頼者は自分の予算で何ができるかを探しています。
外壁塗装・屋根工事
見せるべき:使用材料と保証年数
この分野は訪問販売のイメージで警戒されやすい領域です。だからこそ、透明性で差別化できます。
使用する塗料のメーカーと種類、耐用年数、保証内容、工程。ここを明記している会社は多くありません。書くだけで信頼性が上がります。
札幌では凍害対策も重要な論点になります。
店舗・オフィスの内装
見せるべき:業種別の実績
飲食店、美容室、クリニック。業種ごとに必要な設備や法規が違います。
「飲食店の内装実績◯件」と示せると、同業からの相談につながります。BtoBなので、単価も高くなります。
解体・外構・エクステリア
見せるべき:対応範囲と近隣配慮
解体では近隣トラブルが不安材料です。養生や騒音対策への取り組みを書くと安心されます。
外構は写真の映える分野なので、事例を丁寧に見せる効果が大きいです。
事例を書くときの型
毎回ゼロから考えると続きません。型を決めておくと、更新が楽になります。
推奨する構成
- タイトル……「築35年戸建て キッチン・浴室リフォーム(札幌市西区/S様邸)」
- 基本情報……建物種別、築年数、工事内容、費用、工期、エリア
- ご相談内容……お客様が何に困っていたか
- ご提案……どう解決したか、なぜその方法を選んだか
- ビフォーアフター写真……同じ位置から、複数箇所
- お客様の声……いただけた場合のみ
この型に沿えば、1件あたり30分程度で書けます。写真さえ撮ってあれば、負担にはなりません。
タイトルの付け方が重要です
検索されるのはタイトルです。「施工事例12」では誰にも見つかりません。
「築35年」「キッチンリフォーム」「札幌市西区」。依頼者が検索しそうな言葉を入れてください。
これだけで、事例ページ自体が検索の入口になります。事例を増やすことが、そのままSEO施策になるのがこの業種の強みです。
お客様の声は無理に集めない
あれば強力ですが、依頼するのは気を使う作業です。
工事完了時に「もしよろしければ、一言いただけませんか」と聞く程度で十分です。いただけた分だけ載せるという姿勢で構いません。
費用の目安
工務店・リフォーム会社のサイトは30万〜80万円が目安です。
| 構成 | 費用の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 5ページ+事例機能 | 30万〜50万円 | 基本構成。事例は自分で追加 |
| 8ページ+事例機能 | 50万〜80万円 | 工事種別ごとのページを展開 |
| 撮影込み | 上記+5万〜15万円 | 看板事例のプロ撮影 |
予算の配分
1位:事例を蓄積できる仕組み
ここに投資すると、時間とともに価値が増えます。逆にここを削ると、1年後に何も残りません。
2位:看板事例の撮影
トップページに使う写真の質は、第一印象を決めます。
3位:工事種別ごとのページ
「外壁塗装」「水回りリフォーム」など、種別ごとにページを作ると検索の入口が増えます。
優先度が低いもの:凝ったアニメーション
見た目の演出より、写真が大きく見えることのほうが重要です。
よくある失敗
1. 事例が3年前で止まっている
もっとも多い失敗です。「今も動いている会社か」を疑われます。
自分で更新できる形にすること、月1件でいいので追加する習慣をつけること。この2つで防げます。
2. 写真が小さい
事例が主役なのに、写真が切手サイズ。これでは伝わりません。
写真は大きく載せてください。スマートフォンで見たときに、画面幅いっぱいになるのが理想です。
3. ビフォー写真がない
アフターだけでは、技術の証明になりません。撮影を習慣化してください。
4. 費用が書かれていない
「お問い合わせください」だけでは、比較の土俵に乗れません。
5. 理念や社長挨拶が長すぎる
大切なことですが、依頼者が最初に見たいのは施工事例です。理念は下層ページに置き、トップは事例を優先してください。
6. スマートフォンで見づらい
リフォームを検討する方の多くは、スマートフォンで調べています。写真が大きく、文字が読みやすいかを必ず確認してください。
公開後にやること
この業種は公開後の運用で差が開きます。最低限やるべきことをお伝えします。
月1件、事例を追加する
これだけです。難しく考えないでください。
月1件でも、1年で12件、3年で36件になります。この蓄積は他社が簡単に追いつけません。
「完璧な事例を書こう」とすると止まります。写真3枚と数行の説明で構いません。続けることが価値です。
撮影を業務に組み込む
更新が止まる最大の原因は、写真がないことです。
現地調査でビフォー、完工検査でアフター。この2回の撮影を業務手順に入れてください。後から撮り直すことはできません。
問い合わせの内容を記録する
どの事例を見て問い合わせが来たか。どんな工事の相談が多いか。
記録があれば、次に強化すべき事例の種類が分かります。需要のある工事の事例を優先的に増やしていけます。
Search Consoleを見る
無料のツールです。どんな言葉で検索されているかが分かります。
「札幌 断熱リフォーム」で表示されているなら、その事例を増やす。データに基づいて更新できるようになります。
Googleビジネスプロフィールとの併用
地域密着の業種なので、登録は必須です。無料です。
「札幌 リフォーム」のような検索で地図に表示されます。写真も投稿できるため、施工事例の一部をここにも載せると効果的です。
ただし情報量が限られるため、詳しい事例はサイト側で見せる必要があります。地図で見つけて、サイトで確かめる。この流れを作ってください。
チラシとの組み合わせ
この業種は、チラシとサイトの相性が特に良いです。
ポスティングでエリアを絞れるため、築年数の古い住宅が多い地域を狙えます。チラシで興味を持った方が、サイトで事例を確認する。この流れが自然に作れます。
チラシには載せきれない情報を、QRコードでサイトに誘導してください。詳しくはチラシ制作についての記事をご覧ください。
補助金が使えます
工務店・リフォーム会社も、要件を満たせば小規模事業者持続化補助金の対象になります。
ホームページ制作費は「ウェブサイト関連費」として、補助率3分の2・上限30万円の補助が受けられます。
この業種では、チラシ(広報費)との組み合わせが実務的です。広報費も上限30万円なので、合計60万円分まで計上できます。
注意点として、交付決定の前に発注してはいけません。詳しくは補助金についての記事にまとめています。
札幌ならではの訴求ポイント
この業種は、地域性が成果を大きく左右します。
断熱・暖房費が最大の関心事です
札幌の住宅で、冬の快適性と光熱費は避けて通れないテーマです。
「断熱改修で暖房費が月◯円下がった」という事例があれば、他のどんな訴求より強く響きます。数値で示せると理想的です。
窓の断熱、外壁の断熱、床下の対策。この分野の事例は積極的に載せてください。
雪対策の実績
屋根の雪対策、落雪の処理、カーポートの耐雪。本州の業者には対応できない領域です。
「無落雪屋根への改修」「融雪設備の設置」といった事例は、地域で選ばれる明確な理由になります。
工事時期の制約を説明する
積雪期は外構や外壁工事が難しくなります。この制約を事前に説明しておくと、無用なトラブルを防げます。
「外壁塗装は4月〜11月が施工期間です」と書いておけば、依頼者も計画を立てやすくなります。
逆に冬こそ内装リフォームの好機です。「冬の間に水回りを」という提案は、閑散期の受注につながります。
区ごとの特性に触れる
築年数の古い住宅が多い地域、新興住宅地、マンションが多い区。地域ごとに需要が違います。
対応エリアのページで区名に触れておくと、「札幌市白石区 リフォーム」といった検索に対応できます。
ただし区ごとに中身の同じページを量産するのは避けてください。検索エンジンから低品質と判断される可能性があります。
問い合わせを増やす導線設計
事例から問い合わせへつなぐ
事例を見て興味を持った人が、そのまま行動できる形にしてください。
各事例ページの末尾に問い合わせボタンを置きます。「同じような工事のご相談はこちら」という一文を添えると効果的です。
事例を見終わってトップページに戻らないと問い合わせられない構造では、離脱します。
電話とフォームの両方を用意する
年配の方は電話、若い世代はフォームを好みます。どちらか一方では取りこぼします。
スマートフォンでは、電話番号をタップで発信できるようにしてください。
「まずは相談だけ」と書く
リフォームの相談は、契約を迫られる不安がつきまといます。
「見積りだけでも構いません」「無理な営業はいたしません」と明記するだけで、問い合わせのハードルが下がります。
現地調査の無料・有料を明示する
ここが不明確だと、連絡をためらわれます。無料なら「現地調査無料」と大きく書いてください。
よくあるご質問
事例が少ないのですが、作る意味はありますか
あります。3件でも、載せ方次第で十分に機能します。
大事なのは1件あたりの密度です。写真を複数枚、費用、工期、お客様の要望。これが揃っていれば、3件でも伝わります。
そして公開後に増やせる形にしておけば、時間が解決します。
費用を載せると値切られませんか
むしろ逆のことが起きます。金額を理解したうえで問い合わせが来るため、予算の合わない相談が減ります。
「約180万円(キッチン交換・給排水工事含む)」のように、何が含まれるかを書くと納得度が上がります。
新築とリフォーム、どちらを前面に出すべきですか
力を入れたいほうを出してください。両方を同じ比重で出すと、どちらの専門か伝わりません。
迷う場合は、件数が多いほうまたは利益率が高いほうを選んでください。もう一方は別ページで扱えば十分です。
職人の写真は載せるべきですか
効果があります。「誰が作業するのか」が見えると安心されます。
ただし本人の同意が必要です。難しい場合は、後ろ姿や作業風景でも構いません。
ブログは必要ですか
施工事例が実質的にブログの役割を果たします。無理に別途ブログを持つ必要はありません。
余力があれば「リフォームの費用相場」「補助金情報」といった記事が有効ですが、優先度は事例のほうが上です。
他社と似たサイトになりませんか
構成は似ます。しかし載せる施工事例は自社にしかないものです。
結果として、まったく別のサイトになります。差別化を意識すべきは、デザインではなく事例の中身です。
下請け中心ですが、サイトは必要ですか
元請けからの受注が中心なら、集客用としての優先度は下がります。
ただし「確かめられる場所」としては必要です。新規の元請けが取引を検討するとき、必ず調べます。会社概要、許可番号、対応できる工事の範囲。これだけでも意味があります。
また、職人の採用を考えているなら重要度が上がります。応募者は必ず会社名を検索します。
SNSだけでは足りませんか
施工写真の発信にSNSは向いています。実際、うまく活用されている工務店も多くあります。
ただし過去の投稿は流れて探せなくなります。「築40年のリフォーム事例」を探している人が、半年前の投稿にたどり着くことはまずありません。
SNSで見つけてもらい、サイトで事例をじっくり見てもらう。この役割分担が現実的です。
会社の規模が小さくても大丈夫ですか
問題ありません。むしろ「代表が最初から最後まで担当します」という点は、大手にない強みです。
依頼者にとって、担当者が変わることや、話が伝わらないことは不安材料です。少人数だからこそ言えることを書いてください。
制作期間はどのくらいですか
5ページ+事例機能で4〜6週間が目安です。
他業種より長めなのは、施工事例の準備に時間がかかるためです。写真の選定、お施主様への許諾確認、費用や工期の整理。ここが律速になります。
着手が決まったら、すぐ事例の準備を始めてください。
まとめ
要点を整理します。
工務店・リフォーム会社のサイトは、施工事例がすべてです。他の要素より優先してください。
事例には次の4点を載せてください。
- ビフォーアフターの写真……同じ位置から撮る
- 費用……概算で構わないので出す
- 工期……生活への影響を判断する材料
- お客様の要望とその解決……提案力の証明になります
そして公開後に自分で事例を追加できる形にしてください。ここを外すと、1年後に何も積み上がりません。
費用は30万〜80万円が目安です。予算はデザインより「蓄積できる仕組み」と「看板事例の撮影」に使ってください。
最後に、制作者としての本音を書きます。
この業種のサイトで結果が出ない原因は、ほぼ「事例が更新されていないこと」です。デザインの問題ではありません。
公開時点で完璧なサイトを目指すより、月1件でも事例が増えていく状態を作るほうが、はるかに価値があります。1年で12件、3年で36件。これは他社が簡単に追いつけない資産になります。
札幌で工務店・リフォーム会社のホームページ制作をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。事例をどう見せるか、どう続けるかという設計からご一緒に考えます。ご相談とお見積りは無料です。
この記事の情報について
本記事は2026年8月時点の情報をもとに執筆しています。記載の金額は一般的な目安であり、依頼先や内容によって変動します。
施工事例に記載した費用の例は、書き方の見本です。実際の工事費用は内容・規模・地域によって大きく異なります。
建設業に関する表示や広告には、建設業法をはじめとする関連法令の規定があります。許可番号の表示方法などについては、所管の行政庁や業界団体の指針をご確認ください。
補助金の制度は改定が頻繁です。申請前には必ず公式の公募要領をご確認ください。
筆者は札幌でWEB制作を行う個人事業者です。立場に偏りがあることを前提に、判断材料のひとつとしてお読みください。
